設計について
こんせぷと(理念) | ・住む人のために ・周辺の環境とともにあるデザイン ・地球に優しく ・命を守り、育む場として ・意匠、機能、構造などが調和した創造 ・自然素材の研究と利用 |
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設計事務所 | ・施主側の立場で設計・工事監理を行う ・建築の計画は施主と設計事務所が行う ・施工者の工事を監理する ・住まいづくりの全てをプロディユースする ・時には施主に苦言を呈する ・常に技術と創造力を磨く ・地域の環境・景観などにも配慮する |
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監理と管理 監理と管理の違いをご確認 ください。 |
■監理の内容(設計事務所の業務) ・設計図と工事内容の照合 ・設計図書に不適箇所の処理の指示 ・法律に違反する部分の補修の指示 ・工事費の出来高の確認 ・工法の確認 ・使用材料、設備機器等の確認(品番、形状、色など) ・変更箇所の指示と指導 ・施工者へ施主の意思の伝達 ・その他これらを補足する業務 ■管理の内容(施工業者の業務) ・工事を設計図書どおりに完了させる ・工程の計画と実施 ・現場と近隣への安全計画と実行 ・人員、材料等の手配 ・設計事務所の意思を現場に伝達 ・その他これらを補足する業務 |
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■ 住まいづくり何から始める? | |
設計事務所探しが最初です。 建築工事は設計図面を基に進められます。 図面には、あなたと設計事務所が時間をかけて作り上げた『住まいづくりの思い』が詰まっています。 それは世界で一つ、貴方のためだけにデザインされたものなのです。 工事中、あなたに代わって設計どおりにできているかを確認するのも工事監理も、設計事務所の仕事です。 それ以外に納まりの確認や変更、材料や設備器具の種類の確認、色の指示など設計事務所の仕事は沢山あります。 そんな大切なことを貴方に代わってやるのが設計事務所です。 一般的に設計事務所は建築工事を行いません。 施行業者の設計者と混同されている方がいらっしゃいます。 独立した立場の設計事務所は建築主側の立場で住まいづくりを考えます。 施行業者の設計者は業者側の立場にあります。 その立場の違いを良くご理解ください。 どちらが、工事中の不適切な箇所を的確に指摘できるか・・・ お分かりですよね。 |
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■ 設計事務所 どうやって探す? | |
設計事務所を探すには自分で頑張らなきゃ! 1.インターネットや雑誌などで設計事務所の情報を集める。 2.気に入った設計事務所を数社ピックアップ。 3.話しを聞きに行く。 事前に電話やメールで問合せをすること ・住所・氏名程度の自己紹介 ・訪問時間の確認 ・相談料の要不要を確認 4.設計の実例を紹介してもらい見学に行く。 お見合いみたいなものですから、色々なことを聞いてみないとお互いのことは分かりませんよね。 多分一生に一度の住まいづくりです。 自分で行動し、しっかりとした住まいづくりのパートナーを見つけてください。 最近はインターネットコンペや設計事務所を紹介するサイトも沢山あるので、それを利用するのもお勧めです。 |
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■ 設計事務所どう判断する? | |
判断の材料は 1.建築(住宅)設計に対してしっかりとしたコンセプトを持っている。 2.建築主のために的確なアドバイスができる。(イエスマンは信用しないこと) 3.独創的な創作力(デザイン力)がある。 4.設計(デザイン)と予算のバランス感覚を持っている。 5.施工業者と癒着が無い。施工業者との付き合いに一定の線を引いている。 6.住まいづくりのパートナーとして長くお付き合いができる。(人間的に尊敬できる) 7.工事予算の大小に関わらず相談を引き受ける。 などが考えられます。 |
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■ 設計事務所を決めたら | |
その後の進め方 1.意中の設計事務所を決めたら、設計の進め方を確認する。 2.設計監理・契約を行う。 ・設計・監理料 それぞれの事務所で計算方法が違いますので、見積り書で確認すること。 ・支払方法 私の事務所では、契約時・設計完了時・上棟時・完了時の4回を基本にしてますよ。 ・業務の期間 約1年ほどになりますので、協議して決定してください。 ・その他 これも設計事務所と協議してくださいね。 3.基本設計 (建築主の設計条件を元に平面図や立面図などで打合せを行う。) 4.実施設計 (基本計画を元に工事で使う図面を作成する。30〜50枚程度) 5.工事監理 工事中、施工業者に対して、実施設計のとおり又は建築基準法など関係法令に抵触していないか を確認・指導する。 (1〜2回/週程度×工事期間) ※このほかに、関係各庁との協議、建築基準法に基づく各種申請の代行、工事請負契約の立会いとアドバイスなど があります。 |
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■ 設計事務所の上手な使い方 | |
住まいづくりについて設計事務所は色々なアドバイスをします。 遠慮したり、隠し事をしていては上手くコミュニケーションを取れませんよ。 家族で住まいづくりのイメージを創りましょう。 ・予算のこと 預貯金や借入れなどを含めて将来計画を考えながら、可能な建築予算を決めておく。 工事費以外に設計料・登記費用・税金・地鎮祭、上棟式の費用・引越し経費なども 一緒にね。 ・家族の希望の把握 ご主人だけ、奥さまだけなど個人だけの意見ではなく、家族みんなの意見を出し合 って、建築条件をまとめてくださいね。 ・生活の仕方を考える 生活パターなどを含め、住まいのイメージなどどんな生活をしたいのかをまとめる。 ・建物の外観 建物の外観は町並みの構成要素の一つ。自分達の好みだけでなく公共性が高いこと を認識して、周囲の景観や町並みを考慮することが重要です。 ※他にも色々ありますが、設計事務所のアドバイスを受けながら進めてください。 設計事務所と打合せをするときは、話が脱線してもいいので事の大小に関わらず何でも話してください。 そんな話の中から設計のヒントが見つかることもあります。 計画の段階で充実した話し合いをすることがより良い住まいづくりの秘訣です。 |
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■ 施工業者のこと | |
設計事務所は一般的に建築工事をしません。 そこで、施行業者を決めなければなりません。 設計が終わってから施工業者の選定をします。 選定方法は色々ありますが、 ・2〜3の施行業者に見積りをしてもらって、それの内容を検討して1社に決める。 ・知合い又は紹介された施行業者に見積りをしてもらって内容を検討し、予算の範囲内であればそこに決める。 ・設計事務所に紹介してもらう。 というところが一般的でしょう。 いずれの場合も設計事務所がアドバイスしますので、一緒に協議しながら決定してください。 |
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■ 工事請負契約 | |
工務店が決まったら、工事請負契約を締結します。 その大まかな内容は ・工事金額の最終決定 見積り書の段階である程度決まっているけれど契約時に最終確認。 ・支払方法の決定 一般的には、契約時・上棟時・完了時又は契約時・上棟時・中間時(1、2回)・完了 時。 ・工事期間 木造在来工法でプレカットを使わない場合は平均5〜6ヶ月。 ・その他 別途工事、材料や器具を支給する場合などもしっかり決めましょうね。 です。 工事請負約款が付いていますが、それにはしっかりと目を通して置いてください。 契約の内容が分からない場合は、設計事務所が立会いをしますので何でも聞いてくださいね。 |
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■ 工事が始まったら | |
建築主も現場の職人さんなどとコミュニケーションが大切。 工事現場は雰囲気が大事です。 職人さんは朴訥な感じがしますが、内心ではあなたのことを知りたがっています。 建築主が現場とうまくコミュニケーションをとっている現場ほどうまく工事が進みます。 時間があるときに現場に行って『こんにちわ、お疲れ様です』の一言をかければよいのです。 お茶などは必要ありません。 それだけであなたの住まいづくりへの期待が現場に伝わります。 ただし、工事内容の確認や変更は監理者である設計事務所に伝えてください。 内容を検討した後、工務店の現場管理者と協議を行い指示を出します。 契約書に基づき工事代金の支払いの準備も進めてください。(設計事務所に相談すれば指示をしてくれます) ※『工事監理』は設計事務所が行います。 これは工務店の現場管理者が行う『現場管理』とは違いますのでご注意ください。 工事中、適当な時期に進捗状況の報告や説明を受けてください。 ・地盤調査の結果の報告 ・基礎の鉄筋配筋の説明と報告 ・建方(柱や梁を組上げること)時の説明と報告 ・中間検査の結果の報告 ・仕上材料や住宅設備機器の色や機種の選定 (仕上表や見積書の内容と違うものを選ぶと工事費の追加が発生します) ・追加工事費の内容確認 などが考えられます。 これらは設計事務所が行うか立会いをしますので、十分に確認をしてください。 |
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■ 役所への申請はどうするのかな? | |
都市計画地域や準都市計画地域などでは建築確認申請が必要です。 必要な許認可等は 1.建築基準法関係 ・建築確認申請 → 中間検査 → 完了検査 ・工事届け 2.住宅金融支援機構関係 フラット35設計審査(公庫法)→ 中間検査 → 完了検査 3.地域、地区規制 4.浄化槽設置届け 一般的には建築基準法に規定されている建築確認申請は設計事務所が代行します。住宅金融支援機構の設計審査も 同様です。 工事に関連して必要になる申請は施工業者が代行します。 そのほかにも地域、地区規制がある場合がありますので、設計事務所と相談してください。 自分で申請をやってみたい人は個人申請も可能ですので、事前に設計者と打ち合わせしてください。 なお、平成21年10月1日以降に完成引渡しをする新築住宅に関しては『住宅瑕疵担保履行法』により、施工業 者は瑕疵の保証を担保するために供託又は瑕疵担保保険への加入が義務付けされます。 現在、新築住宅は『品確法』により施工業者は主要構造部等の瑕疵補修を10年間保証することが義務付けられて いますが、その資力を担保するために供託又は瑕疵担保保険に加入しなければ工事を請け負うことができなくなり ます。 この手続きは施工業者が行います。 |
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■ 工事が終わったら | |
工事が完了したら設計事務所が、施行業者の立会いの下設計検査を行います。 このときには建築主にも案内がありますので立会いをしてください。 この検査に合格したら、設計事務所が特定行政庁や確認検査機関に『完了検査申請書』を提出し、完了検査が実施 されます。 完了検査が終わったらその結果報告を受けてください。 完了検査に合格し、手直し工事等が終わったらいよいよ引渡しとなります。 引渡し時には、『確認済証・中間検査済証・完了検査済証等必要書類』を設計事務所から受け取ります。 工務店からは、『引渡証明証・住宅瑕疵担保責任保険の保証書・住宅設備機器の保証書と説明書等必要書類』を受 け取ります。 引越し前に電話の移転や電気・ガス・水道などの手続が必要な場合があります。 設計事務所又は施行業者に確認をしてください。 この後、引越しをして、住所移転、不動産登記法に基ずく建物の表示保存登記を行います。 ※建物の登記については、その時期や必要書類などは土地家屋調査士等に事前相談しておいてください。 翌年の確定申告も忘れずに実行してください。 所得税の還付を受けられる場合があります。 新築後のメンテナンスについては設計事務所と良く相談してください。 |
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